東京革新懇が総会アピール
東京革新懇総会アピール
市民と野党の共闘を全力で広げ、都議選勝利、総選挙での野党連合政権樹立をめざそう
安倍首相は、内政外交とも行き詰まり、コロナ対策で無能ぶりをさらけ出し、ついにふたたび政権を投げ出しました。その7年8か月は、軍事大国化とアメリカ追随を強め、憲法と民主主義を蹂躙し、経済の停滞と国民生活の悪化を招き、政治の私物化、人事への権力的介入、公文書の破棄・改ざん・隠ぺいなど政治の棄損が横行、戦後最悪の政治が深い傷跡を残しました。一方、安倍首相の最大のねらいであった2020年改憲を、国民のたたかいで打ち砕いたことは、歴史に残る到達です。
安倍政治の後継をうたう菅義偉首相は、初仕事が日本学術会議会員の任命拒否であったことに象徴されるように、強権ぶりと陰湿ぶりを示しています。コロナ対策では、封じ込めの戦略すら持たず、後手を引き、小出しにして右往左往、国民と医療現場の痛切な要求に背を向けています。各種世論調査では、内閣支持率が急落し、軒並み不支持率と逆転しています。
コロナ感染問題は、国民の命・健康・くらしがかかる重大問題であり、戦後かつてない全国民が政治の動向に注視する状況となっています。改めて、菅政権・自公政治を国民が見たときに、そのあまりの対応のまずさに批判が高まっています。
小選挙区のもとでの一極支配が続く中で政治の劣化は著しく、内閣も自民党も、常によこしまな発想と利権が絡み、まともな政策・対応が出来ない状況となっています。これまでの保守ではなく、極右化し劣化した内閣であり自民党となっており、旧来の保守層の中でも批判が広がり、転換の時を迎えています。
そして、コロナ感染の広がりは、数十年に渡る新自由主義の政治のもとで、大企業と富裕層が巨大な富を蓄積する一方で、非正規労働者を急速に拡大し貧困層を広げ、医療・公衆衛生等を切り詰めてきたことが、社会的脆弱性として一気に表面化しています。欧米や日本で、新自由主義からの転換が流れとなってきており、大きな社会的な転換の時代を迎えています。
憲法破壊の安倍政治とのたたかいは、思想信条を超えた共同を広げ、立憲野党間の共同と市民と野党の共闘を発展させてきました。これまでの共闘を財産に、総選挙の勝利をめざし、市民と野党の共闘をいま全力で強化することが、国民の要求と希望を実現するために切に求められています。
都議選で立憲野党の前進を期し、総選挙で野党連合政権の樹立をめざして、歴史に残る大奮闘を、東京革新懇総会の名においてこころより呼びかけるものです。
2021年1月30日 東京革新懇第29回総会