都政を語る市民と野党候補トーク集会に200人

市民連合あだち主催の市民と野党のトーク集会が6月13日午後北千住駅西口デッキで開かれ、およそ200人の市民が参加しました。

前半のリレートークでは、「車椅子生活で苦労している。医療や生活保障の充実で安心して暮らせるようにしてほしい」「医療現場は大変な状況。五輪はやめてほしい(看護師)」「子どもの感染リスクと教職員の負担を増やす小学生の五輪観戦は中止を(母親)」「自宅で119人の方が亡くなっている。感染病床を確保せよ」「救急車を要請すると搬送先を探してから連絡をといわれる。医療崩壊一歩手前の状況だ」「たすけあい村や何でも相談会で区民の深刻な困窮の実状が寄せられている。菅政権、小池都政ではいのちと暮らしは守れない」「五輪の強行は私たちの命に係わる問題だ。都議選でNO!の声を突きつけよう」など、参加した市民から次々と熱い思いが語られました。

 後半の招待者トークで元日弁連会長の宇都宮健児さんは「五輪中止を求めるオンライン署名は短時間に41万を超えた。五輪開催で7千人の医療従事者と30の病院が必要となるが、コロナ禍でそんな余裕は無い。五輪に注ぎ込む予算があるなら、医療と福祉、困窮者支援に回すべきだ。都議選で五輪中止の候補者を支援し、都民の意思を表そう」と述べ、都政が変われば秋の国政選挙にも大きな影響を与えると訴えました。

 続いて都議選立候補予定の3名の方が発言。立憲民主党の和田愛子さんは「食費が上がって生活が苦しい。政治は生活困窮者に寄り添うべきだ」、れいわ新選組の末武あすなろさんは「労働者の命・くらしを守るのが行政の仕事。ゆがんだ政治を一人ひとりの行動で変えよう」、日本共産党の斉藤まりこ都議は「子どもたちの五輪観戦は親も先生も反対している。都立病院の直営を維持し、都民の命を守る医療の充実を」などと力強く訴えました。

 最後に主催者代表の元足立区長の吉田万三さんが「この集会は市民と3つの政党の候補がそろってトークする新しい取り組みとなった。足立の6議席のうち5議席は小池与党だ。今日参加の3人を押し上げてこの状況を変えていこう」とあいさつし、熱気あふれる市民合同トーク集会が閉会しました。