「国葬」に反対し、中止を求める要請書を提出
足立革新懇は安倍元首相の「国葬」の中止を求める要請書を岸田内閣総理大臣あてに提出しました。
内閣総理大臣 岸田 文雄 様
2022年8月13日
平和・民主・住みよい日本をめざす足立の会(足立革新懇)世話人会
足立区西新井本町2-13-8 足立区労連気付
安倍元首相の礼賛、国民への弔意強制につながる「国葬」に反対し、中止を求めます
岸田内閣は、多くの反対の声と抗議の行動が全国で広がるなか、安倍晋三元首相の国葬を9月27日に行うと閣議決定しました。足立革新懇は、「国葬」に強く反対し、中止を求めます。
参議院選挙直後に政府方針として発表された安倍元首相の国葬実施は、国会審議もない拙速な決定であり、世論調査でも「国葬に反対」の回答が5割以上です。戦後、政教分離や思想信条の自由などを定めた日本国憲法と相容れないとして「国葬令」は失効しており、国葬実施の法的根拠はありません。特定の個人の葬儀に対し弔意を示すかどうかは内心の自由の問題であり、弔意を強制することは、憲法第19条の「思想及び良心の自由」に違反します。
岸田首相は国葬の理由について、安倍元首相の様々な「実績」をあげ、「そのご功績は真にすばらしいものがある」と讃えましたが、安倍政治に対する評価は国民の中で大きく分かれています。安倍氏は9条改憲をすすめる先頭に立ち、歴代政権の憲法解釈を覆し集団的自衛権の行使容認の閣議決定や安保法制を強行しました。格差と貧困を拡大したアベノミクスの異次元金融緩和は円安と物価高騰を招き、森友・加計・桜を見る会など国政私物化の相次ぐ疑惑では説明責任を果たさず、国会で118回も虚偽答弁したことが大問題となりました。さらに、次々と明らかになっている自民党とくに安倍氏と反社会的集団・旧統一教会の癒着は、驚くことばかりです。安倍氏は国民をだまし、その命と財産をむしり取る宗教とは名ばかりのカルト集団・旧統一教会の広告塔の役割を果たしてきたのではありませんか。このような安倍政治を国葬で美化することは、悪政の本質や反国民的な行為を、さらに覆い隠すこととなり、「真相の徹底解明を」という8割の国民の声に逆行することになるのではないでしょうか。安倍政治の継承を言明する岸田首相が、国葬という形で安倍氏の政治を美化礼賛し、自らの政権維持に利用することなど、絶対に許されません。
足立革新懇は、テロは許しがたいものであることを表明するとともに、国をあげての安倍氏礼賛、弔意の強制につながる、全額国庫負担での国葬の実施に対し、重ねて反対の意を表するとともに、即刻中止することを求めます。
●国葬中止を求めるFAX用紙はこちらからダウンロードしてください。 <PDFファイル>