イスラエルは直ちにジェノサイドを中止せよ、日本政府は停戦に向けて努力せよ!

2024年3月23日足立革新懇(平和・民主・住みよい日本をめざす足立の会)

 10月7日のハマスによる攻撃に対し、イスラエルの国際人道法を無視した過激な攻撃が続いています。

 ハマスによる民間人への攻撃と人質の確保は、国際法人道法違反の行為として厳しく指摘されなければならない。

 しかし、ハマスの行為の背景には、“天井の無い監獄”と称されるガザに対するイスラエルの苛烈な物資の統制、ヨルダン川西岸に対する入植地の一方的拡大など、イスラエルによる長年にわたる明白な国際法違反があります。ガザにおける失業率は60%に達し、パレスチナにおけるイスラエルの過去の攻撃による死者は10万人に達していると言われます。

 そして、ガザに対するイスラエルの攻撃により、この5カ月間で少なくとも3万1645人が亡くなり、負傷者は7万3676人、そのうち1万3000人以上の子どもたちが殺されたとユニセフが発表しています。難民キャンプなどたくさんの子どもたちを含む人々に爆撃を投下したり、子どもたちをターゲットに銃撃、今では飢餓で餓死する赤ちゃん、幼児までがいることが報道されています。さらに、数千人もの子どもたちががれきの下敷きになっている可能性もあり、深刻な栄養失調に苦しみ、生き残れても一生涯、発育不全などに悩まされる危険性が高いと告発しています。

 また、病院への襲撃も多発、国連機関の学校すら攻撃していると報道されています。武器も持たず、なんの罪もない子どもたちを平然と殺す、こうした国際法に違反するいくつもの蛮行に私たちは衝撃を受け、腹の底からの憤りをおぼえます。イスラエルの人間の命の扱いは許されません。これは、今日までのイスラエルによる無法な支配や殺害を、アメリカなどが擁護してきたことによってもたらされた人権の蹂躙です。直ちに停戦を!これ以上子どもたちを殺すな!

 ロシアのウクライナ侵略による民間人の犠牲に対し、あれほど声高に避難してきた欧米諸国、そして、日本のダブルスタンダードが、厳しい批判にさらされています。イスラエルによるガザにおけるジェノサイドをやめさせ、停戦実現へ、さらに、世界の運動と世論を高めることが求められます。

 日本政府は、イスラエルによるガザ攻撃に関わってもアメリカの顔色をうかがい、国際人道法違反であると明言せず、停戦を要求せずに「人道的な中断」にとどまっています。

 そして、日本のメディアの報道は、イスラエルの過激な暴力と支配に免罪符を与えています。歴史と事実に立脚した報道こそが求められています。

 私たちは、イスラエルにただちに攻撃をやめ、停戦することを強く要求します。日本政府はこれまで中東のアラブ各国との関係やガザへの支援にも関わってきたことを踏まえ、停戦に向けたイニシアティブを強く求めます。

 私たちは、パレスティナの独立国の樹立、パレスティナ、イスラエルの平和共存=2国家解決を求めます。

 国連総会での度重なるアメリカの拒否権によって、人道的な停戦が実現せずに、ガザの子どもたちが犠牲になっています。この現実を見て、イスラエルとハマスが直ちに停戦をおこない、これ以上、罪もない子どもたちの命をなくさないために国連をはじめ世界の声を強く大きくしていきましょう。